保険でできる白い歯???
王子の歯医者、もりや歯科医院のブログです。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、皆さんは『CAD/CAM冠』という言葉を聞いたことはありますか?
CAD/CAM冠とは、3Dプリンタのように患者さんのデータをコンピュータで設計し、歯科材料を削り出して作る被せ物です。
最近保険診療でもCAD/CAM冠の被せ物の治療が受けられるようになったので、聞いたことがある方も多いと思います。
今回は、同じCAD/CAM冠でも、保険診療と自費診療、何が違うのかをお話ししていきます。
まずは自費診療のCAD/CAM冠。
材料は”セラミック”を使っています。審美性・耐久性ともに◎!
色もきれいで丈夫です。
出来上がって入れたときは、スタッフから見てもやっぱりきれいで自然です。
ただし保険適用ではないのでお金がかかってしまいます。(金額は医院による)
では保険診療のCAD/CAM冠は…???
材料は”ハイブリットセラミック”という材料を使っていますが、実はこれ、セラミックではありません。
セラミックの粒子が入った硬質レジン(プラスチックの仲間)なのです!
レジンは軟らかいので、噛む力が加わるとひずんで曲がりやすく脱離しやすいです。
噛む力の強い方、歯ぎしりや食いしばりをする方の場合特にはずれたり壊れたりしやすいのです。
審美性もセラミックには少し劣りますが、保険適用なのでセラミックより安く白い歯を入れられるということになります。
自費、保険どちらも金属を使わない白い歯がありますが、患者さんの症例(歯並びや口腔内の状態、習癖など)によっては向き不向きがあります。
被せ物を選ぶときは、歯科医師とよく相談するのがいいですね。
当院でもご質問があればお気軽にどうぞ!